大野 さなえ Sanae Oono
4歳よりピアノを始める。
桐朋学園大学付属「子供のための音楽教室」を経て 、
桐朋女子高等学校音楽科卒業 。
桐朋学園大学演奏学科(ピアノ専攻)卒業 。
1989年、蓼科高原音楽祭にて音楽祭奨励賞受賞 。
南青山音楽研究所にて幼児音楽教育研究ゼミ(2年間)修了 。
ピアノを遠藤郁子、富本陶、園田泰子、山田富士子氏に、チェンバロを有田千代子氏に師事。
少し詳しく、これまでの歩み、また、思う事。
ふと気付きますと、大学を卒業してから随分と長い年月が流れました。
その間、ピアノの個人レッスンを続ける傍ら、合唱団の伴奏という演奏の活動も続けて参りました。
ピアノを教える事と合唱団で演奏する事、この二つは、私にとりまして、車の両輪のように欠く事のできない関係だったと感じております。
レッスンにおきましては、これまで、小さなお子様からご年配の方まで、たくさんの生徒さんとの出会いがあり、一人ひとりの生徒さんと向き合いレッスンを続ける中で、私自身も多くを学ばせて頂いたことに感謝する日々です。ピアノのお稽古は、上達するためには日々コツコツと練習することが必要ですので、皆が皆長く続けられるというわけではありませんが、この教室から巣立った生徒さんが、音楽家として生き生きと活動されていたり、大人になられた今もずっと音楽と関わりを持ち、ピアノだけでなく他の楽器も楽しみながら続けていたりという話を耳にするのは本当に嬉しいものです。
一方の合唱伴奏では、歌う事が大好きな幅広い年齢層の合唱団の方々と長い時間をかけて練習し、曲を作り上げ、演奏会やコンクール等で発表し、共に喜びを分かち合うという経験を重ねて参りました。団員さんの多くは趣味で歌われる方ですが、音楽に対する情熱という点では、こちらが圧倒されそうなほどで、刺激を受けることも多くありました。そして、私が幸運に思います事は、これまで多くの素晴らしい指導者のもとで仕事が出来た事です。特に、コロナ前までお伺いしていた東京シティフィルコーアでは、一流のオーケストラ指揮者が音楽を作り上げる様子を間近で見る事が出来、貴重な経験をさせて頂きました。
ピアノという楽器は、音域が広く、一度に複数の音を出すことが可能なため、小さなオーケストラと言われることもあります。レッスンの中では、オーケストラの様々な楽器の音色について、また、合唱の事、アンサンブルについて等、私がこれまでの経験を通して得た事柄なども、お伝えしていきたいと考えております。